レトロなのに、日本にはないポップな雰囲気に、なぜか新しさも感じるミッドセンチュリーコーディネート。
今回は、そんなミッドセンチュリーテイストの部屋作りのポイントをご紹介します!
目次
ミッドセンチュリーってどんなテイスト?
ミッドセンチュリー(mid century)とは、「世紀の中間」という意味があり、ミッドセンチュリーデザインは一般的に1940年~1960年代にデザインされたものを指しています。
この時代は、今もインテリアや家具の世界で見られる、アメリカのデザイナー、チャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソンといったデザイナーが活躍した時期です。
そのため、ミッドセンチュリーコーディネートは、この時代のデザイナーが作った家具を中心としたコーディネートをするのが一般的です。
ミッドセンチュリーを作るポイント&アイテム
ミッドセンチュリーを代表する家具といえば、チャールズ&レイ・イームズのイームズチェアが有名です。
プラスチックで出来た座面で、赤や黄色といったポップなカラーと曲線が人気です。
また、ジョージ・ネルソンのネルソンクロックシリーズもミッドセンチュリーには欠かせないアイテムのひとつです。
ミッドセンチュリーは、色や家具のデザインを楽しむインテリアコーディネートと言えるかもしれません。
これらの家具が映えるように、基本的に天井や壁はシンプルなものが似合います。
ミッドセンチュリーテイストでも、モダンにする場合は、白い壁に白いタイルや絨毯の床、白木の床が似合います。
逆に、レトロな雰囲気を楽しみたい場合には、床をダーク色のフローリングにして、イスやソファの脚をメープルなどの落ち着いた色のものにしましょう。
カジュアルに見えるプラスチック製の家具ではなく、布製の座面のソファーやゴールドメタル製の時計を飾るとレトロよりのミッドセンチュリーになります。
■アイテム:ミッドセンチュリーのデザイナーによる家具・絨毯・プラスチック・無垢材
隠れた主役・照明で作る 「リビング」
リビングは、ローテーブルにソファのスタイルが、ミッドセンチュリーらしさを演出してくれます。
部屋に広さがあるのであれば、同じ種類のソファではなく、デザインの違うソファや、ソファとイスを組み合わせるのもおすすめです。そのうちのひとつを青や緑、赤といった原色カラーの座面のものを入れることでアクセントとなり、ミッドセンチュリーらしいポップさを取り入れることが可能です。
安らぎの場となるリビングの床は絨毯も似合います。
そして、実はミッドセンチュリーコーディネートに欠かせない隠れた主役とも言えるのが、照明機器です。
ミッドセンチュリーデザインの照明機器は、大きな笠のスタンドライトや曲線が綺麗なスポットライトなど明かりをつけなくても、そのデザインだけでインテリアを楽しませてくれるものが多くあります。
メインの照明以外にもスタンドライトを置いてみるのはいかがでしょうか?
家具を飾る 「ダイニング&キッチン」
イームズチェアのようにプラスチック製のものをイスに使う場合は、重厚感があるものより、プラスチック製や無垢の木テーブルと合わせるのがおすすめです。
家具そのもののデザインを楽しむつもりで、物を置きすぎたり飾りすぎたりするのを避けましょう。
キッチンは家具を目立たせるために、白などのシンプルなものにすることも出来ますが、オレンジなどに暖色系の扉のパネルを選んで、ダイニングチェアーとコーディネートすることも出来ます。しかし、明るいカラーのものは、飽きがくる場合もあるので注意が必要です。
存在感のある家具でコーディネートする 「ベッドルーム&デスク」
ミッドセンチュリーデザインの家具は、それだけで存在感を放ちます。
ベッドルームやデスク周りは、シンプルに、家具だけでコーディネートするつもりで良いかもしれません。
時計やライトをゴールドメタル素材のもので統一すると落ち着いた雰囲気になります。
すぐにでも出来るミッドセンチュリーコーディネート!
大掛かりなリフォームをしなくても、比較的すぐに出来るミッドセンチュリーコーディネート術をご紹介します。
まずは、白を基調とした部屋に、赤やオレンジといった暖色系の物を指し色に入れてみるところから始めて下さい。
大きな変化は不安が大きいので、まずは洋書を1冊飾ったり、クッションを置いたりするとこから始められるかもしれません。
その際には、沢山の色を入れすぎたり、物を増やしすぎたりしないようにしましょう。そうなると、ポップすぎるコーディネートになり、ミッドセンチュリーのレトロな雰囲気を失いかねません。
また、手っ取り早く変えられるのは、イームズチェアやネルソンクロックを部屋に置くことです。
本物でなくても、ミッドセンチュリーテイストの家具は人気で増えているので、家具や雑貨を一つずつ揃えていくことから始めてみてはどうでしょうか?
「ミッドセンチュリーコーディネート」のまとめ
家具やインテリアの一時代を築いたミッドセンチュリー。
1940年代~という、古いデザインでありながら、ポップな色味やシルエットは新しさも感じさせてくれます。
デザインや色を楽しむインテリアとして、この時代に生まれた家具達を取り入れることから中心に、ミッドセンチュリーテイストの部屋作りを楽しんでみましょう。