素朴で温かみのある 南欧スタイルの部屋づくりを紹介します

陽を浴びた明るさと、素朴な温かみを感じられる南欧スタイルコーディネート。
今回は、そんな南欧スタイルテイストの部屋作りのポイントをご紹介します!

南欧スタイルってどんなテイスト?

南欧とは、スペインや南フランス、ギリシャ、イタリアなどを指していて、温暖な地中海地方のインテリアスタイルです。

窓が大きく、温かな日差しを取り込みながらも、暑い日を涼しく過ごす工夫がインテリアの中にも織り込まれています。
タイルや瓦、塗り壁など自然素材で作られる家やインテリアは素朴で温かな空間になります。
イタリアのナポリの様な、白を基調としたリゾートスタイルを指して南欧スタイルと言われることもあります。

また、同じくヨーロッパで自然素材を使った北欧スタイルは、淡い色合いでまとめるのに対し、南欧スタイルは白い壁と赤茶色の床、濃い色味の家具など、コントラストがハッキリしています。

南欧スタイルを作るポイント&アイテム

南欧スタイルを印象付ける床として挙げられるのがテラコッタタイルです。
赤茶色の床に白い塗り壁のコントラストがハッキリしているのが特徴的です。

壁の色は基本的には白ですが、南欧の陽を浴びる温かな雰囲気を出すために、一面のみオレンジの壁にすることによっても、南欧テイストらしさを演出出来ます。

また日本では、家の床全部をテラコッタタイルにするのは難しい場合が多いので、キッチンやトイレといった水回りや、インナーテラスだけでもテラコッタタイルの床にすると、一気に南欧スタイルの雰囲気を作れます。
他の床は、無垢材のフローリングが似合います。家具やドアは、ウォールナットやマホガニーのような、濃い色の木材を使うと白い壁に映えるでしょう。

自然素材に囲まれた素朴な空間にするために、ステンレスといった近代的なものや人工的な物を連想させるものは置かないようにしますが、黒いアイアンに関しては南欧の家の窓の柵や瓦飾りなどに使われているので、相性が良いです。

■アイテム:テラコッタタイル・塗り壁・天然木(ウォールナット・マホガニー)・陶器・アイアン・観葉植物

■カラー:ホワイト(ベースカラー)・オレンジ(暖色系)・黒

床が見える座卓が似合う 「リビング」

南欧スタイルには、どっしりとした存在感のあるソファーよりも、床が見えるテーブルと椅子のリビングが似合います。
ソファーを置く場合は、2~3Pの大きめのものよりも、1Pで脚付きのものを数脚置く方が、風通しの良い南欧スタイルに似合います。

また、南欧スタイルには黒いアイアンとも相性が良いので、照明器具やイスの脚、飾り棚の金具、オブジェなどに取り入れると、素朴さの中に高級感を演出出来ます。

見せる収納で可愛らしさもプラスした 「ダイニング&キッチン」

キッチンも木扉で素材の温かな雰囲気を保ちましょう。

基盤にヨーロピアンテイストがあるので、装飾のある扉を選ぶことで、ナチュラルモダンとの違いが出せます。また天板には、タイルや木カウンターが似合います。

キッチン周りの壁にタイルを貼るのもおススメです。
さらに、食器や調理機器は隠さずに、飾り棚などに暖色系の食器や鍋を中心にカラフルな調理器具を飾ると、可愛らしさがプラスされた南欧風のキッチンになります。

暖色系で太陽を寒色系で海をイメージさせる 「ベッドルーム&デスク」

ウォールナットやマホガニーの木目が綺麗な無垢材のデスクやベッドフレームを選びましょう。
どちらも、陽を感じる明るい空間になればベストです。

ファブリックには暖色系が似合いますが、南イタリア、ナポリのようなテイストを目指すのであれば、ブルーや水色のベッドシーツでさらに地中海の明るい雰囲気を演出することも出来ます。

陶器の洗面ボウルで南欧らしさを演出する 「洗面所&トイレ」

実は意外にも、南欧らしさを発揮できるのが、洗面所です。

システム化された洗面化粧台ではなく、陶器の洗面ボウルとアンティークな蛇口を設置することで、南欧スタイルの洗面所になります。
白無地の磁器のボウルもシンプルで可愛いですが、さらにこだわって、花があしらわれたクラシカルなデザインや、テラコッタタイルと相性のいい素朴な陶器のボウルもおすすめです。

さらに、トイレも無垢材のカウンターと白の塗り壁のコントラストで、南欧スタイルコーディネートが出来ます。

すぐにでも出来る南欧スタイルコーディネート!

大掛かりなリフォームをしなくても、比較的すぐに出来る南欧スタイルコーディネート術をご紹介します。

実際にテラコッタタイルを床に貼ることはすぐに出来ないので、テラコッタタイル調のクッションフロアを、水回りを中心に敷いてみることから始めてみましょう。床の色が変わるだけでも、白い壁が引き立って雰囲気が変わります。

また、家具はナチュラルな色のものではなく、ウォールナットぐらいの色の濃い物に揃えましょう。あまりに濃くなるとレトロでクラシックなヨーロピアンテイストが強くなるので注意が必要です。

さらに、葉が大きくて緑色が強い観葉植物を部屋の中に置くのもおススメです。緑が育つ明るい空間に見せることが出来ます。

「南欧スタイルコーディネート」のまとめ

家に居ながら太陽や土、風を感じられるような明るく温かな雰囲気になる南欧スタイル。

テラコッタの床や塗り壁といった自然素材の建材や、天然木の家具やキッチンといったインテリアに囲まれて、穏やかな明るい気分になれるようなインテリアスタイルです。

自然に囲まれて過ごすような、温かさを感じるには南欧スタイルがピッタリです。