マンションでも戸建でも中古で良い物件を探すとき、どこの不動産会社に相談したらよいでしょうか?
良い物件を探すのですから、物件をいっぱい持っていて希望に合うものを選べる不動産会社がいいですよね。リノベーションのことも考えるとワンストップソリューションの不動産会社もいいですね。
少し宣伝のようになってしまいますが、後者はその通りです。ですが、前者は少し違います。違うというのは不動産会社によって紹介できる物件に違いはなく、どこに相談しても同じ物件にたどり着けるからです。
なぜどの不動産会社に相談しても同じ物件にたどり着くのか?
それは不動産業界の構造が関係しています。このコラムでは不動産業界の構造を中心に、大手と中小不動産会社の違いについてもお伝えします。
不動産会社はレインズ(REINS)を介して全ての物件情報を共有している

早速ですが、どこに相談しても同じ物件にたどり着くのはなぜでしょうか?
それはレインズ:REINS(Real Estate Information Network Systemの略称)というシステムで物件は全て共有されているからです。このシステムは不動産会社専門の物件情報データベースです。
実際にレインズで物件が共有されて利用されている様子を見てみましょう。
上図の左側から順番に説明していきます
A.あなたが買おうとする物件には必ず売主(所有者)がいます。
B.売主から売却を依頼された不動産会社は販売活動を開始します。不動産会社は依頼を受けた物件をREINSに登録する義務があるため、販売中の物件は日本全国で次々に登録されていきます。一方で、ポータルサイトは掲載するorしないは自由です。ポータルサイトは一般の方でも調べられる情報ですので、「ご近所に知られたくない」といった理由で掲載しないことも多くあります。
C.大手も中小も関係なく不動産会社であればレインズで物件を探します。不動産会社であれば紹介できない物件は無いという環境がレインズを介して構築されています。
D.そのため、物件を探している買主はお好きな不動産会社に物件探しを依頼することで、希望の物件にたどり着くことができます。
もちろん、Legit Houseもすべての物件をご紹介可能です。
大手より小さな不動産会社の方が柔軟に対応してくれる

どこの不動産会社もあなたの希望に合った物件をレインズから紹介することができます。
ですが、それを必ずしもしない不動産会社がいます。
たとえば、あなたがM駅徒歩7分以内にファミリータイプのマンションを探しているとします。大手不動産会社を訪問し、その希望を伝えたところ、「M駅徒歩7分以内は販売されていない。10分ならこの物件がおすすめですよ。」と言われました。不動産会社によって紹介できる物件が異なるかもしれないと思い、帰りに家の近くの不動産屋さんにも相談してみたところ、「候補物件が2件ありますよ!」と簡単に希望の物件情報を出してくれました。
レインズを調べれば大手不動産会社も徒歩7分の物件を紹介することができたはずです。なぜこの対応の違いが生まれたのでしょうか?
実はこの大手不動産会社は売却を依頼されている物件があり、それを優先的に紹介してきていたのです。言ってみれば自社商品ですから紹介するのは当たり前ですが、すべての情報を平等に扱ってはいないことは理解しておいた方が良いと思います。
一方で家の近くの不動産屋さんは預かっている物件の数が少ないですから、情報の出し惜しみはしません。なるべく顧客視点に立ち、あなたが希望するものを親身に探してくれます。
終わりに
不動産業界はIT化の遅れた古い業界と思っていませんでしたか?
実はレインズを中心とした物件情報共有システムの点ではIT化の進んだ業界と言えます。
また、レインズのおかげで「物件」で不動産会社を選ぶ必要はなくなりました。
「サービス内容が希望に合っている」、「親身に相談に乗ってくれる」などのお好きな理由で不動産会社を選んで、気持ちよく物件探しをスタートしてください。
不動産業界の構造を知ることは、よい物件を見つけること、お得に物件を購入することに有利に働きます。
Legit Houseでは「素敵なお家を買いたい人」や「リノベーションで希望の住まいを実現したい人」に向けたお得でおすすめのサービスをご用意しております。